ヒルギ公園で主にみられる生物

ヒルギ公園で主にみられる生物テキストテキスト

マドモチウミニナ

マングローブの泥底に多い貝。マドモチウミニナは名前のとおり殻に窓(穴)がある。殻口は大きな半円形をしており、外側が分厚く発達している。インド太平洋の熱帯地域に分布し、国内では沖縄本島にのみ生息している。

イシマキガイ

淡水と海水が混じる所から川の中流ほどの範囲に多く生息。川底の石が多い場所や岩盤を好む。また、アクアリウムの大定番で、様々な鑑賞魚飼育と一緒に水槽に入れられ、お手軽な水槽のコケとり要因として人気。

ルリボウズハゼ

草食性のボウズハゼの仲間。上流の流れのはやい場所で見られる。オスは繁殖になると体色が瑠璃色に変化する。警戒心が強くすぐ石の下などに潜り込む。大きなものでは体長20cmを超える。付着藻類を主食とする。

ミナミトビハゼ(トントンミー)

陸上で過ごす時間が長い魚。第1背ビレに三角形の黒い模様が特徴である。潮が満ちてくると、水を避けるように連続ジャンプで移動し、石の上や植物によじ登ったりして潮が引くのを待つ。人が近寄るとトントンと水面を跳びはねて逃げることから、沖縄の方言では「トントンミー」と呼ばれている。

ボラ

河口や湾内の汽水域に多く生息する。泳ぐ能力が高く、釣りをした際の引きも強い。しかし、底の泥を吸い込み捕食する食性があるため、臭みが強く食用には適さない。ボラは色彩感覚を有し、眼がいいことが有名で、また、水面を飛び跳ねることも多い。

ハクセンシオマネキ

甲幅2㎝ほどの小型のカニである。オスとメスにははっきりとした違いがみられる。それは大きなハサミを持っているかだ。大きなハサミを持っているのがオスで、メスへの求愛としてハサミを使った招きダンスを行う。また、干潟の砂粒からプランクトンや微生物の死骸を食べ、残った砂粒はまとめて捨てるため、砂団子ができる。

ベニシオマネキ

オスには鮮やかな赤色をした大きなハサミがあり、メスへの求愛やオス同士で闘争するときにこのハサミを使う。メスは甲羅の一部かもしくは甲羅全体が赤色で あることが特徴的である。ベニシオマネキだからといって体の色は赤色に限らないのである。食事は主に砂泥に含まれるプランクトンや微生物の死骸であり、不要な砂泥は団子を作って捨てる。

ヤエヤマシオマネキ

底質が泥っぽいところを好み、沖縄県ではマングローブ付近に生息する。甲幅は25mmほど。オスは片方のはさみが大きくなっており、はさみの下半分は赤っぽいことが特徴。近寄るとすぐに砂の中に隠れてしまうほど臆病である。

ルリマダラシオマネキ

青の鮮やかな模様のシオマネキ。背中の模様は、瑠璃色が多い個体、かなり黒っぽい個体まで様々である。オスは右側のハサミが大きくなっている。潮が引いた際に巣穴からでて、岩について藻などを食べている。警戒心が強く、人が近づくとすぐ巣穴に逃げる。

ミナミコメツキガニ

マングローブの海側の泥地などに生息している。潮が引いたときにエサを求めて大きな群れで移動する。脚で体を持ち上げて高い姿勢でゾロゾロと歩き回り、また、このカニは横ではなく、前に歩くのが特徴である。また、定着した巣穴をもたない。

ツノメチゴカニ

甲幅が0.6cmほどのとても小さなカニ。泥の上に穴を掘って住んでいる。体の色は周りの環境に溶け込んで見つけづらい。ハサミの色は白く、体の割に大きい。眼の上に細いツノがあり、「ツノメ」チゴガニの名前の由来となった。

キノボリベンケイガニ

甲幅約35mmの東京以南の各地に分布するカニ。キノボリと名前にある通り、木に登るカニ。マングローブに住んでおり、マングローブの木によじ登っているのをよく見かけることがある。

アミメノコギリガザミ

甲幅は18cmほどで、体重は2kgを超える。河口でみられるカニでは最も大型である。肉食であり、強力なハサミを使ってエサを捕獲する。昼間は石の下、草や根の下に潜み、夜間にでてきて活動する。このカニは食用で、とても美味しい。

オオテナガエビ

左右非対称のハサミを持ち、よく発達したほうのハサミは産毛のような毛でおおわれている小型のテナガエビである。額角はやや細く、先がわずかに上向きになっている。食事は、水生動物や魚の死骸などを食べる。

ヒラテテナガエビ

体長約9㎝でテナガエビの一種である。オスはメスにはない太くて平らな長いハサミを持っており、餌の捕獲やオス同士の戦いに使われる。水の抵抗が少なく済むような体型をしており流れの速い場所をより好む。また、最大の特徴は腰の位置に黒い線があることだ。食事は、水生動物や魚の死骸などを食べる。

オキナワジャコ

見た目がザリガニやロブスターに似た生き物。体長は最大30cm以上もの大きさになる。2mもの深さの穴に住んでおり、穴の上には火山にも似た「シャコ塚」と呼ばれる最大3mもの高さの山を作る。このジャコの穴掘りは、地中深くから有機物をもたらし、マングローブの生態系に重要な役割を果たしている。また、夜行性であり、日中は外に顔を出すことがほとんどない。

オキナワサナエ

初夏になるとやんばるの沢などで見ることができるトンボ。沖縄本島の北部地域にのみ分布する固有種である。腹長45mmほどのトンボ。サナエトンボ科の仲間は他にも存在するが、沖縄にはこのサナエトンボしか生息していない。

オオゴマダラ

漢字で書くと「大胡麻斑」である。白黒のまだら模様が特徴的であり、翅を広げると体長約13㎝の大型のマダラチョウで日本の蝶の中では最大級である。サナギは黄金色に輝いておりとても見ものである。実は黄金色はほかの動物たちが警戒する色とされており、サナギの間でも身を守っているのである。また、赤い色が好きで赤いものに寄ってくる。

リュウキュウアサギマダラ

翅の裏と表には黒褐色に浅葱(アサギ)色の班点模様があり、きれいな翅をしている。幼虫のうちはツルモウリンカやホウライカモメヅルなどの葉を食べて過ごしてきたため成虫は食べるととても苦い。これにより鳥に食べられるのを防いでいるので、怖いもの知らず!とても緩やかに優雅に飛んでいるのがみられる。

ナガサキアゲハ

オオゴマダラと並ぶほどの大きさで、メスがオスよりも大きい蝶である。最大の特徴として、メスには尾状突起がある。オスは黒っぽい色一色で翅の付け根部分に赤い斑紋があり、メスは翅の基部が赤色で沖縄にいるものは全体的に白い斑紋がある。幼虫の時は、ミカンやカラタチなどの葉を食べる。

マングローブスズ

体長は約7㎜と小さく、マングローブ林にしか生息しない生きもので、コオロギの仲間である。昆虫の中でも珍しい特技を持っており、体内時計によって干潮を知ることができる。そのため食事は、潮が引いているときに泥の上で行い、満潮時にはマングローブに戻っていく器用な生活を送っている。オスとメスともに翅がついていないので飛ぶことも鳴くこともできない。

ダイサギ

シラサギの中で最も大きく全長約90㎝にもなる。首や脚、くちばしがとても長く、くちばしの切れ込みがもの後ろまで伸びているのが特徴的である。夏羽はくちばしが黒色になり眼とくちばしの間の青緑色の部分が濃くなっていき、冬羽はそれらが黄色に戻っていく。また、夏羽にだけ胸から背中にかけて飾り羽と呼ばれるふわっとしたきれいな羽が現れる。食事は、主に魚類やザリガニ、カエルなどの小動物を食べる。

チュウサギ

全長約70㎝でダイサギよりも一回り小さい。ダイサギ同様、脚は黒く、夏羽はくちばしが黒くなるが冬羽は黄色になり先端部分は褐色である。くちばしの切れ込みが目の下までしかないのでこの部分でダイサギと区別ができる。夏羽には飾り羽が現れる。食事は、田植え前の田んぼ、休耕田など比較的乾いた場所で、主にバッタなど昆虫類を食べる。

コサギ

全長約60㎝でチュウサギよりもさらに小さく、一年中みられる。くちばしは黒く、足の色は時期によって変化する。夏羽は目元が赤くなり、足指は橙色になる。冬羽は目元が黄色く、足指も黄色になる。夏羽には頭に2本の長い冠羽と背中に飾り羽が現れる。そして飾り羽の先が巻き上がるのが他とは違う特徴である。食事は、魚類やカエル、ザリガニなどを食べる。

カワセミ

鮮やかなコバルトブルーと腹のオレンジ色が特徴。体の割にくちばしが長く、魚を捕らえるのに適している。木の枝にとまり、ヘリコプターのように停空飛行(ホバリング)をして、狙いを定め水中にダイブして小魚を捕まえる。オスのくちばしは黒く、メスは下半分が赤っぽい。

キジバト

農耕地や森林などに生息し、日本全国のいたるところに分布しており、市街地でもよく見かけることが多い鳥。首にはバーコードのような模様があり、背中にはオレンジ色のウロコ模様がある。一夫一妻制の鳥で、夫婦で交代しながら子育てを行う。

バン

湖沼、川、水田、湿地などの水辺に生息する鳥。泳ぐことができるが、足に水かきがないため、頭を前後にふって体中を使い泳いでいる。また、大きな足を活かし、水草の上などを回っているのもよく見かける。「田を守る番人(バンニン)」から「バン」という名前がついたと言われている。

ササゴイ

全長約52㎝で首や脚、くちばしが長い。春になると日本にやってくるが、沖縄では寒い時期にみられる。目元や脚は黄色で体の色は青灰色をしている。背中に白い線が入っているのが特徴的である。よく間違われるゴイサギとの見分けるポイントは目である。ササゴイは黄色い瞳をしている。食事は、魚類、両生類、甲殻類を食べる。

リュウキュウアカショウビン

背中が紫色で腰の辺りに鮮やかな水色が入っていてとてもきれいな色の体をしている。くちばしと足は、名の通り赤く特徴的である。オスとメスはほぼ同色で区別するのが難しい。食事は、主にカエル、サワガニ、魚類を渓流に飛び込んで捕獲する。ほかにもカタツムリやトカゲ、セミやバッタなども食べる。

サシバ

渡り鳥の一種であり、春ごろになると東南アジア辺りから日本までやってくる。オスよりメスのほうがやや体が大きい。食事は、主にヘビ、トカゲなどの爬虫類、カエルなど両生類、セミ、バッタなどの昆虫類で、稀にネズミやモグラなどの小型哺乳類、小型鳥類などを捕獲して食べる。あらゆる小動物を食べる雑食動物である。

ノグチゲラ

国の特別天然記念物、そして沖縄県の県鳥に指定されている。全長約30㎝のキツツキの仲間である。頭に帽子を被っているように見え、それが赤色をしているのがオスでメスは暗褐色をしている。食事は、主に昆虫、クモ、ヤマモモなどの果実を好んで食べる。ここ数年、森林伐採等の原因により数が減少している。

コウシュンカズラ

ツル性の植物でマングローブでは他の木に巻きついて伸びていく。寒さに弱く、気温10度以下になると落葉し、5度以下になると枯れてしまう。しかし、気温があれば黄色くかわいらしい花を咲かせる。四季咲きの花で暑さには強い熱帯性植物である。花言葉は「情緒豊かな」「飾らない心」「誠実な愛情」である。

ヤンバルエクスペリエンス
東村観光推進協議会