慶佐次湾のヒルギ林

ヒルギ公園にあるのは、昭和47年5月15日に国指定天然記念物となった慶佐次湾のヒルギ林である。沖縄本島を代表するヒルギ林を一目見ようと毎年多くの人が訪れる。

東村のマングローブ

慶佐次湾のマングローブは沖縄本島では最も広く、本島で見られる4種類のマングローブ植物のうち3種類が見られ、八重山ヒルギの北限地であることなどから 「慶佐次湾のヒルギ林」として1959年に当時の琉球政府の天然記念物に指定され、1972年に沖縄の祖国復帰と同時に国の天然記念物に指定されました。

また、慶佐次湾に多く見られるオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなどの「ヒルギ」は1993年に、村政施行70周年を記念して新たなシンボルとして「東村の木」に指定されました。

2016年にはやんばる国立公園(慶佐次湾)として指定を受けています。

マングローブとは

海岸をよく見ると、満潮の時は海になり、干潮の時には陸地のようになるところがあります。
このような場所のうち、川の河口付近の、真水と海水が混じり合う場所を汽水域と呼んでいます。

マングローブとは、熱帯や亜熱帯地方のこのような汽水域に、海水の塩分濃度に耐えられる樹木がたくさん集まってできる林や森のことをいいます。

環境区分 従来植物
(自然状態で以前から沖縄に自生していた植物)
外来植物
(人の手によって沖縄に入ってきた植物)
淡水環境 サキシマスオウノキ/カキバカンコノキ
サガリバナ/アダン/ヒトモトススキ
海岸環境 オオハマボウ/アダン/サキシマハマボウ モクマオウ/ギンネム
沿岸環境 ヤブニッケイ/トベラ/アカテツ/マサキ/ハマビワ タイワンハンノキ/ギンネム

マングローブに生える植物

マングローブに生える植物は、陸上の植物とは違った形や性質を持っています。

いちばん大きな違いは根です。陸上の植物は水を求めて広く深く地面の中で伸びていますが、マングローブに生える植物は、地面の上でタコの足のようになっていたり、くねくねとシャクトリムシが這うような恰好になっていたり、波形になっていたりします。

また、植物の体の中では外になる塩分を体の外に出したり、吸い込まないようにする性質を持っていると考えられています。

ヒルギの見分け方図

その名前から、オヒルギは雄の木で、メヒルギは雌の木で、雄と雌の両方の木があるので実がなり、種子をつけるのだと考えがちですがそうではありません。

オヒルギには赤い色をした萼の花が咲き、メヒルギには白っぽい色の花が咲きます。オヒルギとメヒルギでは花や種子の形や色も違い、全く別の種類の木なのです。

オヒルギ

オヒルギの大きな特徴は、「屈曲膝根(くっきょくしっこん)」と呼ばれる、根元に膝を曲げたような形の呼吸根である。

葉は長さ10cm程度のたまご型で厚みがあり、先端はとがっている。5月から7月頃に白い花を咲かせるが鮮やかな赤いガクが目立つため、花は赤いと勘違いする人も多い。

種子は、胎生種子といい胚が木に付いたまま発芽して、根を伸ばし地上に落ちて繁殖する。

ヤエヤマヒルギ

ヤエヤマヒルギの特徴は、タコの足のような形の呼吸根(支柱根)である。

葉はたまご型で厚みがあり、先端にはトゲのような針状のものがある。葉の裏側にはいくつもの小さな黒点がある。

夏の季節になると白い花を咲かせ、褐色の実をつける。そこから伸びてくる種子は、長さ30㎝ほどの胎生種子で、成長すると実から離れ落ち繁殖する。

別名をオオバヒルギという。

メヒルギ

メヒルギの特徴は、支柱根がなく、赤褐色の幹の根元が薄い板根上になっている。この板根がかわりに支柱根の役割を果たしている。

葉は長い楕円型で先端は丸みを帯びている。6月から7月頃に白い花を咲かせ、緑色した実をつける。実から伸びてくる種子は胎生種子でありオヒルギよりも細く長く、表面もなめらかである。

オヒルギ、ヤエヤマヒルギ同様、地に落下して繁殖する。

☆所々でみられるヒルギの赤ちゃんは、今、観賞用として人気がある

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